プーケットの春の訪れは鰆から

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ウコンを料理に使う効果

Dr.ピエールは俳句会の事務局長をするくらいの俳句好き。
だからいつもネタとなる季語を探しているのですが、春の季語の代表格は魚へんに春と書く鰆(サワラ)

いかにも日本のお魚のように思えますが、実はタイでもよく食べられることの多いお魚。
内陸のバンコクでは「くさや」と同じく、塩漬けにしてから干物にして、野菜炒めやチャーハンの具、白いご飯やお粥のお供と調味料のように違うことが多い。
でもアンダマン海に浮かぶプーケットでは新鮮なものが手に入ることから、鰆そのものを美味しく食べる方法がどっさり。

写真はミシュランにもその名を連ねる隠れ家的レストランでいただいた、生サワラのターメリック揚げ。
生のターメリック(ウコン)たっぷりで下味がつけてあり、フワフワの身が絶品でした!

ウコンを料理に用いるのはタイ南部料理の特徴のひとつですが、日本のように肝臓への効能でなく、クルクミンの抗酸化作用から主に炎症を防止・改善するものとして知られているのが面白い。
そういう考え方は近くのインドの影響を受けているのかもしれませんね。
実際に若い子と話していると1年中日差しが強い国だけに、紫外線によるダメージを修復するウコンの力が頼りにされているのがよくわかる。

ウコンと鰆の愛称は抜群!

ちなみにサワラは、実は白身ではなく赤身のお魚DHAEPAなどの良質な脂が非常に豊富で「鰆の刺し身は皿までなめる」という言葉があるほどです。
また魚類の中ではカリウムの含有量が多いのも特徴で、塩分のデトックスには欠かせないので高血圧の予防やむくみ対策と相性の良い食材ですよ。

思い出してみればウコンとの相性は抜群だった!
この冬は新鮮なサワラとターメリックパウダーで色々お料理してみたいなと思っています。
プーケットにでも行けたら優しい太陽の力で気分転換になりそうな今日この頃。皆様もご自愛くださいませ。

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
 渋谷セントラルクリニック代表
 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ 

この記事を書いた人

関連するカテゴリ

おすすめ記事

関連する記事はこちら