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ローマ時代からの美容野菜「ルッコラ」 るっこら

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ルッコラはゴマのような香りとほのかな苦みがあるハーブの一つです。西洋では古代ローマ時代から栽培されていましたが、日本ではイタリア料理の普及とともにサラダや炒め物、ピザのトッピングなどに使われています。 

通年生産されていますが、旬は4~7月、10~12月の地中海沿岸の気候に似た時期になります。

栄養素

ルッコラにはβ-カロテンやビタミンC、Eなど抗酸化ビタミンが多く含まれています。独特の辛みはワサビや大根などにも含まれるアリルイソチオシアネートという成分です。殺菌作用や抗酸化作用が強く美容を心掛ける女性にも注目されています。

ルッコラの主な栄養成分(可食部100gあたり 2パック分)

エネルギー……19kcal
タンパク質……1.9g
炭水化物……3.1g
β-カロテン……3600㎍
ビタミンC……66mg
ビタミンE……1.4㎎
ビタミンK……210㎍
葉酸……170㎍
カリウム……480㎎
カルシウム……170㎎
マグネシウム……46㎎
……1.6㎎

効能・効果

美肌効果

ルッコラに多く含まれる辛み成分イソチオシアネートには高い抗酸化作用があり、血管や細胞の老化を防ぎ、優れた美肌効果をもたらします。また、肌のビタミンと呼ばれるビタミンCも豊富です。

 

アンチエイジング効果

ルッコラには抗酸化ビタミンと呼ばれるβ-カロテン、ビタミンC、Eが多く含まれており、アンチエイジングに効果があります。

 

健胃効果

辛み成分イソチアシオシアネートは胃液の分泌を促進し、胃もたれや消化不良を改善します。また、イソチオシアネートの殺菌作用により、食あたりを防ぎ、胃を健康に保ちます。

 

血栓の予防効果

イソチオシアネートには血液をサラサラにして血栓を予防する効果があります。

 

デトックス効果

ルッコラに含まれるグルコシノレートには解毒作用があり、体内の毒素の分解や排出を促進するデトックス効果があります。

東洋医学的側面

・寒熱:平(体を温めも冷やしもしない)
・昇降・収散・潤燥:降(気を降ろす)
・臓腑:脾、肝、胃
・五味:甘(補い滋養する作用)
・毒性:無毒

気の流れを補い、特に胃腸の働きを整えます
解毒作用があり、肝臓の働きを助けます
血液を浄化し、体をリフレッシュさせます

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法 

葉先までみずみずしくハリのあるものを選びましょう。茎の下のほうにもしっかりと葉がついているものが新鮮です。

葉の色が濃く大きいものほど香りや風味が強くなります。

サラダなど生食が一般的ですが、おひたしや炒め物に使うのもおすすめです。熱を加えると辛みが和らぎます。

保存するときはペーパータオルで包み、保存袋などに入れ立てて保存します。(寝かせると茎が曲がり、傷みやすくなります)

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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