活性酸素と戦う「高菜」 たかな

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高菜は「からしな」の一種で、漬物として人気のある緑黄色野菜です。
九州各地で栽培されており、通常は年中通して収穫されますが、漬物としての出荷は、成長してからの収穫となるため、12月~3月と限られた時期です。

栄養素

高菜の特徴である、カリウム、カルシウム、βカロテン、葉酸、ビタミンCを多く含んでいます。

からしな類の辛味成分は、アリルイソチオシアネートで、様々な生活習慣病に効果があると期待されています。

高菜の主な栄養成分(可食部100g当たり)

・エネルギー・・・21kcal
カリウム・・・300mg
カルシウム・・・87mg
βカロテン・・・2300μg
葉酸・・・180μg
ビタミンC・・・69mg

効能・効果

生活習慣病の予防:高菜の辛味成分であるアリルイソチオシアネートは、抗菌効果のほか、食欲増進、血栓の予防に効果があると言われています。

がんの予防:高菜は生活習慣の悪化により増えていく活性酸素を防ぐ抗酸化ビタミンを多く含んでいます。

東洋医学的側面

・寒熱:温(穏やかに体を温める)
・昇降・収散・潤燥:散(気を体の外へ出す作用)
・臓腑:胃
・五味:辛(発散、気を巡らせる作用)
・毒性:なし

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

高菜は湿らせた新聞紙に包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存するのがお勧めです。

新鮮なものであれば、23分茹でて煮付けると美味しくいただけますが、大部分は漬物用として向いているため塩漬けにするのがよいでしょう。高菜の辛味成分は、漬物の酸度の上昇を抑えることができるため長期間の保存が可能です。塩漬けにしたものは和えものや炒めものの具材・調味材としても利用されます。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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