脱水時の水分補給 みず・でんかいしつのゆそう

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 水と電解質 (Na+)の喪失によって、体液量(細胞外液量)が減少した状態を脱水といいます。体内の水分が体重の2%欠乏すると、のどの強い渇きや、頭痛や食欲不振なども招きます。脱水時の水分補給は水だけでなく、電解質も一緒に補給することが大切です。

脱水の種類

脱水には高張性脱水(水欠乏性脱水)、等張性脱水(混合性脱水)、低張性脱水(Na欠乏性脱水)があります。高張性脱水は、いわゆる水分不足になった状態で、低張性脱水は逆にNa+が不足している状態、そして、等張性脱水は水と電解質どちらも不足している状態です。ちなみに、体内の水が過剰になってしまった場合は、体重増加や浮腫(むくみ)を引き起こします。

電解質の働き

また、電解質は生体内の様々な働きに関与しています。例えば、ナトリウムイオン(Na+)とカリウムイオン(K+)であれば、両者のイオンを細胞内外で出し入れすることで、浸透圧(※後述)を調整したり、神経細胞が他の細胞に刺激を与えるために動いたり、ナトリウムイオン(Na+)は、ブドウ糖やアミノ酸を細胞内に取り込まれるために働いたり、といった働きがあります。これらの働きにより、血圧が上がったり下がったりするのです。

浸透圧

水や電解質の移動は、「濃度」が原因で引き起こされることがほとんどです。これを専門用語でいうと「浸透圧」といいます。浸透圧とは、濃度の高い部分を薄めようと、濃度の低い部分から溶液が移動する圧力のことで、大きく2種類に分けられます。一つは、血漿(けっしょう)浸透圧で、先に述べたナトリウムイオンとカリウムイオンのようにお互いが濃度差を調節し合い、生体内を均等に保ちます。もう一つは、膠質(こうしつ)浸透圧です。一方に、大きな分子が存在し、濃度が高くなってしまっても自身が移動できないため、もう一方(濃度の低い部分)から水を吸い寄せて濃度を薄めようとする働きです。小さな小さな物質であっても、体にとっては非常に重要な役割を果たします。

参考資料

  • カラー図解 栄養学の基本がわかる事典 川島 由起子著

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