水分の補給  すいぶんのほきゅう

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私たちにとって、水分補給はとても大切です。
1日に体に入ってくる水分の量=1日に体から出ていく水分の量にしなければなりません。 

標準的な大きさの人の場合、体から出ていく水分の量は汗や尿、不感蒸泄などで2,500ccになるため、2,500ccの水分を取り入れることになります。
これは2500ccの水やお茶を飲まなくてはいけないという事ではなく、体の中で作られる代謝水や、食事をする事で食材から取れる水分も含まれた量です。
一般的にはこのように、飲み物以外からの水分もあるため、飲み物としては1日およそ1500ccが必要になります。1日の睡眠時間を8時間とすると、残りは16時間です。
起きている間に水分を取らなくてはいけないので、1500ccが必要ならば1時間に約100ccを飲まなければいけないことになります。 

ちなみに体重当たりの、必要な水分量を計算したい場合は、「自分の体重()×30cc」という式が簡単です。

水分補給には、適している飲み物とそうではない飲み物があります。

水は水分補給に一番適しています。
ただ、一度に大量に飲んでしまうと体の中のナトリウムなどの濃度が変わってしまうため水分のバランスを崩します。
水に限った話ではありませんが、水分補給のポイントは1日かけてこまめに水分を取ることです。 

カフェインが多い飲み物

カフェインが多く含まれている飲み物には利尿作用があるため水分補給には向いていません。
カフェインはコーヒーや紅茶、緑茶に含まれています。
飲んでも体の中に蓄えることができないばかりか、それ以上に水分が排出されることもあります。
1日に数杯なら問題ありませんが、これらの飲み物は不必要に多くは飲まないことがお勧めです。 

アルコール

アルコールにも強い利尿作用があります。
ビール1ℓで1.1ℓの水が排出されるとも言われているので、水分補給としては逆効果です。
更に、アルコールを分解する時に水が使われますので、その分の水分も消費されることを考えると水分補給にアルコールの含まれたものを飲むのは逆効果と言えます。 

スポーツドリンク

スポーツドリンクは水だけではなく、色々な成分が入っているため飲みやすい味です。
気をつけるべきは体への吸収は早いのですが、糖分も多く含まれているので必要以上に取る事には注意が必要です。
おすすめとしては、脱水傾向が強い時や大量の汗をかいた時にのみ、スポーツドリンクを使用します。

また、子供は発汗などの体温調節の機能が大人比べてまだ完全ではないため、水分のバランスが崩れやすいことは知っていてよいでしょう。加えて、子供は体の中の水分量の割合が大人よりも高いので、こまめな水分補給が必要です。

高齢者の場合は喉の渇きを感じにくくなります。

一度に大量の飲み物も飲むことが難しいため、この場合も喉が渇く前にこまめに水分補給をすることが大切です。

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