無鉤条虫 むこうじょうちゅう

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特徴

・成虫は体長4~12m、嚢虫は約8~5mmの大きさです
・無鉤条虫卵は円形の暗褐色です
・牛などの筋肉内に寄生した嚢虫を経口摂取して感染します
・有鉤条虫と異なり、虫卵による感染はありません
・固有終宿主は人のみです
・成虫が小腸に寄生する、腸管感染症です
・中間宿主は牛以外に、水牛、キリン、ラバ、カモシカ、ヒツジ、ヤギなども中間宿主となります
・頭部に鉤(こう)がないです
・虫卵では有鉤条虫と無鉤条虫の区別はできません
・世界的に蔓延しています。特に牛肉を食用とする牧畜文化とともに世界に広く分布しています。アフリカ、南米諸国、東欧、ロシア、アジアでは北部中国、韓国に多いです
・有鉤条虫は日本では見られませんが、無鉤条虫はしばしばみられます
・牛が人の便に接触するような畜産が行われる地域で一般的です

※嚢虫とは  幼虫期の条虫のことです

原因食品

・牛肉の生食または加熱不十分な肉料理の摂取です
・輸入牛肉、子牛を輸入して育てた牛の刺身、牛たたき、レアステーキなどです

主な症状と潜伏期間

・軽症または無症状です
・虫体の片節が排便時に排出されるとき、腹痛、悪心、食欲不振、倦怠感、めまいなどが現れます
・これらの症状は条虫が死滅するまで続きます
・嚢虫を経口摂取後6~8週間で条虫にまで十分成長します

予防方法

・無鉤条虫に感染していた人の糞便による汚染で国産牛が集団感染したので、屠畜検査が必要です
・と場検査で牛に嚢虫が発見された場合は廃棄処分します
・牛肉の生食は避けます
・牛肉は中までしっかり加熱します
・冷凍処理(マイナス10℃で6日間以上)で筋肉内嚢虫が死滅します
・低病原性なので個々の取り組みで予防できます
・衛生状態が悪い場所での汚染された食品や飲料水の摂取は避けます

※低病原性とは宿主から宿主に広がる力が弱いことです

参考文献

  • 東京都 食品衛生の窓
  • 新食品衛生学要説
  • 寄生虫症薬物治療の手引き
  • 食品安全委員会
  • 国立感染症
  • 厚生労働省検疫所

 

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