イマザリル いまざりる

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  • 用途:防カビ剤
  • 主な使用食品:レモン、グレープフルーツ、オレンジ、バナナ
  • 表示名:イマザリル

イマザリルは、1992年に認可された、イミダゾール系防かび剤です。当時日本ではすでに、イマザリルをはじめとする防カビ剤が危険だという報告がでていましたが、アメリカ産のかんきつ類を日本に輸出する際に必要だったため、米国政府や輸入業者から認可の圧力がかかりました。そのため、危険だという報告を無視して国が認可したのです。

イマザリルは、ジクロルベンゼン誘導体とイミダゾールを反応させて製造します。比較的水に溶けやすく、他の防カビ剤に比べ、強いカビ防止効果があります。ヒト推定致死量は20~30gです。動物実験では、神経行動毒性が認められています。また、化学物質の毒性を評価している国際機関(IPCS)が、「肝臓に影響をあたえ、機能障害や組織損傷を起こすことがある」と指摘しています。

防カビ剤としての原理は、種類によって異なりますが、①細胞膜を溶かしてカビを殺す②核酸合成を阻害してカビの成長を抑制する③エネルギー代謝を阻害してカビの成長を抑制する、が挙げられます。イマザリルの使用方法としては、かんきつ類では添加したワックス処理液に浸漬する、バナナでは添加した乳化液に浸漬するか、スプレーします。日本で認められている最大残存量は、かんきつ類(みかんを除く)で0.0050g/kg、バナナで0.0020g/kgです。

イマザリルは、防カビ剤としてだけでなく、農作物の殺菌を目的とした農薬としても各種の農作物に使用されています。つまり、イマザリルについては、食品添加物としても農薬としても使用され、それぞれに使用又は残留の基準が設けられているのです。したがって、検出された場合、同じかんきつ類の中で、農薬として使用されたものか食品添加物として使用されたものか、判断が出来ない場合も考えられます。

参考資料

  • 食品添加物毒性判定事典 渡辺雄二
  • トコトンやさしい食品添加物の本 仲村健弘

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