ゆりね(百合根) ゆりね

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オニユリ、コオニユリ、ヤマユリなど、ゆりの中でも球根の苦みのないもの、少ないものの球根が「ゆりね」と呼んで食べられています。流通している多くが北海道産のコオニユリです。秋から冬にかけて旬を迎えます。

栄養素

ゆりねは、食物繊維、特に水溶性食物繊維が多く含まれています。水溶性食物繊維は、整腸作用のほか、ゼリー状の壁で体内に入ったコレステロールや糖を吸着して排せつし、生活習慣病を予防する働きがあります。
また、ミネラルも豊富で、特にカリウムは100g中に740㎎も含んでいます。カリウムは、体内の塩分が多すぎた時にナトリウムを排出するなどして、体内の水分バランスを整えます。このため、カリウムを摂取することで、高血圧予防にも有効に働く可能性が高いのです。

ゆりねの主な栄養成分(可食部100g個あたり 1個約85g)

効能・効果

漢方の成分として利用され、以下の効能・効果があります。
精神安定:ゆりねを他の成分と配合した漢方薬は、イライラや不眠の症状を軽くしてくれます。
難病治療の妙薬:野菜の仲間であるにもかかわらず、主成分であるでんぷん(糖質)のほかに、たんぱく質や脂質を含むため、がんなどエネルギーの消費が大きい病気に対して使われることが多いです。
せき・痰:ネバネバしていて出しにくいせきや痰に効果を発揮します。ネバネバを溶かし、口腔内や肺内を潤す働きがあるため、風邪による症状だけでなく、単なる口の渇きにも効果があります。

東洋医学的側面

  • 寒熱:微寒(やや体の熱を冷ます)
  • 昇降・収散・潤燥:潤(体を潤す性質)
  • 臓腑:心、肺
  • 五味:苦(気を降ろす、固める作用)・甘(補い滋養する作用)
  • 毒性:なし

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

おがくずに詰めた状態で売られていることが多いので、おがくずがついたままポリ袋に入れ、冷蔵庫で1~2か月は保存が可能です。おがくずがない場合は、新聞紙に包みます。水気に弱いため、濡らした状態で保存しないようにしましょう。ゆりねといえば、ほくほくとした食感が特徴です。ゆでて調味料などでシンプルに味付けしたものがおすすめですが、ほろ苦さが苦手な方は、含め煮のほうがおいしくいただけます。

参考資料

  • 色の野菜の栄養事典 吉田企世子
  • 日本食品大事典 杉田浩一他
  • 食べものはくすり 橋本紀代子

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