くず(葛) くず

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くずは、マメ科クズ属のクズの根から作られるでんぷんです。根を打ち砕き、水中で洗い出すことででんぷんを分離させ、これを沈殿法により水洗、精製したあと乾燥させたものが製品として販売されています。くず100%のものは価格が高く、ほとんどの市販品にはじゃがいもでんぷんが含まれているものが多いです。産地は西日本を中心に数か所ありますが、一番有名な産地は、「吉野のくず」で有名な奈良です。

栄養素

くずは、ほとんどの成分が炭水化物です。また、炭水化物の中でも、ほぼ100%がでんぷんなので、食物繊維や他の糖質はほとんど含まれていないことになります。でんぷんは、生のままでは消化に悪いため、水を加えて加熱することで、食用として様々な効果を発揮します。生の米を炊飯するのも、もちろんこれにあたります。
また、マメ科に属しているため、イソフラボンを多く含みます。

くずの主な栄養成分(可食部100gあたり 小さじ1で3g)

効能・効果

風邪の諸症状の軽減:くず粉を湯に溶かして飲用することで、自然発汗がなく、頭痛、発熱、悪寒、肩こりなどを伴う症状に効果があります。比較的体力のある初期段階でないとあまり効果が得られません。
更年期障害の軽減:女性ホルモンに類似した構造をもつイソフラボンを多く含むため、更年期の女性などへの効果が期待できます。

東洋医学的側面

風邪の初期症状に効果がある漢方として「葛根湯」が有名です。

  • 寒熱:平(体を温めも冷やしもしない)
  • 昇降・収散・潤燥:潤(体を潤す性質)・昇(気や熱を上昇させる)
  • 臓腑:脾・胃
  • 五味:辛(発散、気を巡らせる作用)・甘(補い滋養する作用)
  • 毒性:なし

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

通常の粉類と同様、しっかり密閉して保存することが大切です。湿気の多い時期などは、冷蔵庫に保管することをおすすめします。寒気や発熱を感じ始めたときはもちろん、体を温めたいときに、くず粉と砂糖、またしょうが汁も一緒に、湯に溶かして飲むと効果が期待できます。また、あんかけにとろみとして使用したり、菓子の材料として重宝できます。

参考資料

  • 看護師のための漢方がわかる本 北村聖
  • 日本食品大事典 杉田浩一他
  • 図解食卓の薬効事典 池上文雄

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