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メラニンの生成を抑えて美白に導く「しめじ」 しめじ

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しめじは、最近では年中店頭に出ていますが、天然物のしめじの旬は、やはり秋の9月~11月です。

一般にスーパーなどでよく見かけるしめじは、“ぶなしめじ”です。しめじには癖がなく、色々な料理に利用しやすい素材で、噛みごたえがあり満腹感を与えます。
栄養価が高いのにもかかわらず低カロリーなのでダイエットにお薦めの食材です。

栄養素

しめじには、β-グルカンという成分が含まれており、β-グルカンには、免疫力を高め、風邪の予防やがんを抑制する効能があります。

しめじは、食物繊維が多く含まれ血中のコレステロールを下げる効能があります。

必須アミノ酸の一種であるリジンが含まれており、蛋白質の吸収を促進します。またうまみ成分のグアニル酸が含まれています。

ぶなしめじの主な栄養成分(可食部100gあたり)

蛋白質・・・・・・・・2.7g
脂質・・・・・・・・・0.6g
炭水化物・・・・・・・5g
ナトリウム・・・・・・3㎎
カリウム・・・・・・・380㎎
カルシウム・・・・・・1㎎
鉄分・・・・・・・・・0.4㎎
食物繊維・・・・・・・3.7g
(水溶性食物繊維0.3g・不溶性食物繊維3.4g)
マグネシウム・・・・・11㎎
ビタミンB1・・・・・0.16㎎
ビタミンB2・・・・・0.16㎎
ビタミンB6・・・・・0.1㎎
ビタミンC・・・・・・10㎎
ビタミンD・・・・・・2.2㎍

効能・効果

免疫強化:レクチンが含まれ細胞の活性化作用から免疫力向上効果が期待されます。

ストレス対策・疲労回復:しめじには、カルシウムの吸収を助けるビタミンD,紫外線を浴びることでビタミンDに変化するエリゴスロールという成分を多く含まれており、ビタミンDはイライラなどを軽減する効果があります。

美白・美肌:メラニン色素の生成を抑制するチロシナーゼ阻害物質が含まれており美白効果が期待されます。ビタミンB群が含まれており美肌効果も期待されます。

東洋医学的側面

・寒熱:涼(穏やかに体の熱を冷ます)
・昇降・収散・潤燥:特になし
・臓腑:胃・腸
・五味:甘(補い滋養する作用)
・毒性:なし

便秘改善・動脈硬化予防
高血圧予防・肝機能の強化

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

2、3日で使い切るのが理想ですが、もし保存する場合は水気をしっかり拭き取り(水分が残っていると傷みやすいです)、密封出来る袋に入れて冷蔵庫で保管して下さい。数日間、使用しない場合は、石づきの部分を取ってほぐしてから袋に入れて冷凍保存してください。

しめじに含まれているレクチンは、食欲を抑える作用があるので食事の最初に食べるのがおすすめです。しめじなどのキノコ類は、油を吸収しやすいのでなるべく油を使わずに調理して下さい。例えば茹でてお浸しや、お味噌汁に入れると美味しくいただくことが出来ます。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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