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ネバネバでアンチエイジング「モロヘイヤ」 もろへいや

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古代エジプトですでに食用とされていたというシナニキ科の葉です。くせがなく、かすかな甘みもあり、モロヘイヤの葉は刻むとオクラのような粘りが出ます。

モロヘイヤの旬は7~8月で、栄養価がとても高い健康野菜です。

モロヘイヤの実(鞘と種)にはストロフェチジンという毒素がありますので食べられません。

栄養素

モロヘイヤにはβ―カロテンがホウレンソウの2倍以上入っており、ビタミンC、E、他にもカルシウムもほうれん草の5倍含まれています。豊富なビタミンB群やミネラルが豊富に含まれているモロヘイヤは、健康食品の野菜として注目されています。

モロヘイヤの栄養成分(可食部100gあたり)

蛋白質・・・・・・・・・4.8g
炭水化物・・・・・・・・6.3g
カルシウム・・・・・・・260㎎
鉄分・・・・・・・・・・1.0㎎
脂質・・・・・・・・・・0.5g
ビタミンA(カロテン)・・10000㎍
ビタミンA(レチノール)・1700㎍
ビタミンE・・・・・・・6.6㎎
ビタミンB1・・・・・・0.18㎎
ビタミンB2・・・・・・0.42㎎
ビタミンC・・・・・・・65㎎
食物繊維・・・・・・・・5.9g

効能・効果

抗酸化作用:β―カロテンを多く含み抗酸化作用により風邪やがんの予防、アンチエイジング、視力の保持などの効果があります。

高血圧予防:カリウムが多く含まれており、心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化などに対する予防効果があります。

便秘予防:食物繊維(不溶性)が多く腸のぜん動運動を促す効果があります。

骨粗鬆症予防:骨の形成に欠く事の出来ないカルシウムやビタミンKなどが多く含まれています。
胃・消化器の粘膜保護:モロヘイヤの葉を刻むと粘りが出ますが、この粘りが粘膜保護効果をもたらします。

東洋医学的側面 

・寒熱:涼(穏やかに体の熱を冷ます)
・昇降・収散・潤燥:特になし
・臓腑:肝・脾・胃
・五味:甘(補い滋養する作用)
・毒性:なし

活血:血の流れをよくする
生津:唾を出させて喉の渇きを取る
消食:消化不良を改善
解暑

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

モロヘイヤはあまり日持ちしないので、1~2日で食べきりましょう。鮮度が落ちると葉が黒ずみ、固くなります。

生の葉を保存するには、葉だけを摘み水に浸し、水気をとり密封容器に入れ、冷蔵庫(野菜室)へ入れて保存して下さい。また、冷凍室でも大丈夫です。

茹でて保存する場合は、さっと茹で水気を堅く絞り、ラップに包み冷凍室で保存します。この場合刻んでおくと簡単に使えます。

モロヘイヤは茹でてお浸しやあえ物にしたり、炒めたり揚げたり色々な食べ方がありますがスープにして食べるのもお薦めです。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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