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ダイエットを強力にサポートする「とうがん(冬瓜)」 とうがん

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冬瓜は、解毒や利尿、身体の熱を冷ますなど薬効の高い野菜と言われています。
冬瓜という漢字から冬の野菜と思いがちですが、実は6月から9月にかけて旬を迎える夏野菜です。

栄養素

夏に旬を迎える冬瓜は、全体の95%以上が水分で100gでたったの16キロカロリーと、低エネルギーの野菜です。そのため、ダイエットに向いています。また、カリウムも多く含まれているので、体内の余分な塩分を排出してくれるほか、利尿作用もあることから、むくみの予防に効果的です。さらに、血圧の上昇を抑えてくれる作用があるので高血圧の予防にもなります。

冬瓜にはビタミンCも豊富で、美肌効果や風邪の予防なども期待できます。

そして、注目の成分はサポニンです。サポニンには、糖分や脂肪の吸収・蓄積を押さえる効果があり、肥満防止やダイエットに良いと言われています。

冬瓜の主な栄養成分(可食部100g 1本あたり2.5kg~3kg前後)

ビタミンC・・・39mg
カリウム・・・200mg
食物繊維・・・1.3g
カルシウム・・・19mg
葉酸・・・26μg

効能・効果

むくみ・便秘解消

冬瓜は95%以上が水分でカリウムを多く含むのでむくみ解消効果があります。

免疫力向上

冬瓜にはビタミンCが比較的多く含まれており免疫力向上に役立ちます。

動脈硬化予防

冬瓜に含まれるサポニンが、中性脂肪を分解してコレステロールを下げます。

高血圧予防

カリウムが余分な塩分の排出を促し血圧を下げる効果が期待できます。

東洋医学的側面

・寒熱:寒(体の熱を冷ます)
・昇降・収散・潤燥:降(気を降ろす)
・臓腑:肺、大腸、小腸、膀胱
・五味:甘(補い滋養する作用)
・毒性:なし

冬瓜は利水の食材と言われ、利尿効果により体の中に溜まった余分な水分を排出させる働きのある食材です

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

冬瓜は長期間保存ができる野菜なので、丸のままの場合には、風通しのよい冷暗所に置いておきます。カットされたものを使う場合は、中心のワタの部分から傷み始めるので、種とワタを取り除いてラップで包み、冷蔵庫に入れます。

冬瓜には味がほとんどないので、煮物・あんかけ・酢の物・スープ・蒸し物など、他の味を含ませる料理がおすすめです。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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