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身体と頭を使いすぎたら「だいず(大豆)」 だいず

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日本人の食卓に欠かせない大豆には、健康や美容に良い栄養成分が豊富に含まれています。
旬は10月~12月の秋から冬にかけてです。

栄養素

大豆の約30パーセントは、必須アミノ酸9種類がバランスよく含まれた良質なタンパク質です。大豆タンパク質には、血中コレステロールの低下作用、体脂肪を下げるなどの効能があります。

そして、大豆にはカルシウムやマグネシウムが多く含まれています。カルシウムは歯や骨の形成に重要な成分であり、マグネシウムは骨からカルシウムが溶け出すのを防ぎ、体内のカルシウム量を調整します。

また、見逃せないのが大豆イソフラボンです。大豆イソフラボンは、エストロゲンに似た働きをし、更年期障害の改善などに効果的です。また、骨からカルシウムが溶け出すのを阻止したり、血液をサラサラにして動脈硬化や心臓病を予防する効果もあります。

その他にも、活性酸素を抑える抗酸化成分の一種である大豆サポニンや、血中コレステロールを下げる効果があるリノール酸などが含まれています。

大豆の主な栄養成分(可食部100gあたり)

タンパク質・・・33.8g
カルシウム・・・180mg
食物繊維・・・17.9g
カリウム・・・1900mg
マグネシウム・・・220mg
ビタミンE・・・24.8mg

効能・効果

脂質異常予防:大豆に含まれるサポニンが血中糖質を下げてコレステロールを低下させる。
便秘改善:食物繊維と大豆オリゴ糖の効果で腸内の善玉菌を活性化し便秘を解消する。
動脈硬化予防:不飽和脂肪酸が血中の老廃物を除去し血管を丈夫にして動脈硬化を防ぐ。
疲労回復:大豆ペプチドが効率よくタンパク質を吸収し脳と筋肉の疲労回復に効果がある。

東洋医学的側面

・寒熱:平(体を温めも冷やしもしない)
・昇降・収散・潤燥:特になし
・臓腑:脾、大腸
・五味:甘(補い滋養する作用)
・毒性:なし

消化器系を整える
水分代謝を促進する
脾を補ってエネルギーを益す

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

ゆでた大豆は小分けにしてラップに包み、ポリ袋や密閉容器に入れて冷凍保存します。ゆで汁にも栄養が含まれています。

栄養成分を余すことなく摂取するには、茹でるより蒸す方がおすすめ。栄養の流出を抑えて素材そのものの旨味を引き出すことができます。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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