強い骨を作る「エンドウ豆」 えんどうまめ

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

完熟したエンドウの種子を乾燥したエンドウ豆は、豆類に分類され、青エンドウ豆や赤エンドウ豆が知られています。

それぞれに適した品種が違いますが、エンドウの未熟な豆をさやごと食べるのが「サヤエンドウ」、完熟していない豆を乾燥させずに食べるのが「グリーンピース」で、どちらも野菜に分類されます。

暑さに弱いため、真夏になると枯れてしまうものが多くなります。 
乾燥したエンドウ豆は一年中食べられますが、4月から6月の春先から初夏にかけてが、旬になります。旬のエンドウ豆はハウス栽培のものとはまた違う美味しさがあります。

栄養素

エンドウ豆の主成分はタンパク質と炭水化物です。
食物繊維も豊富に含んでおり、豆類の中でも、特に食物繊維が多く含まれています。

疲労回復に効果があるビタミンB1、エネルギー代謝に関与するビタミンB2、皮膚や粘膜の健康にかかわるナイアシン、赤血球の生成に必須の葉酸などのビタミンB群を多く含んでいます。
また、カリウム、マグネシウム、リンなどのミネラルも豊富に含んでいます。

グリーンピースはβカロテンも豊富に含んでいます。

エンドウ豆(乾燥)の主な栄養成分(可食部100gあたり)

たんぱく質・・・21.7g
・炭水化物・・・60.4g
カリウム・・・870mg
カルシウム・・・65㎎
マグネシウム・・・120mg
リン・・・360㎎
ビタミンB1・・・0.72mg
ビタミンB2・・・0.15mg
ナイアシン・・・2.5mg
葉酸・・・24μg
食物繊維・・・17.4g

効能・効果

疲労回復:エネルギー代謝にかかわる、ビタミンB1やB2を豊富に含んでいるため、疲労回復に効果があります。

骨粗しょう症予防:骨の構成に必要なカルシウム、マグネシウム、リンなどのミネラルを豊富に含んでいるため、骨を丈夫にし、骨粗しょう症を予防してくれます。

高血圧予防:エンドウ豆に含まれるカリウムには、余分なナトリウムを排泄し体内の水分を適正に保つ働きがあります。また、カリウムには利尿作用もあるため、むくみ予防にも効果的です。

皮膚や粘膜の強化:エンドウ豆に豊富に含まれる、ビタミンB2やナイアシンは皮膚の粘膜を健康に保つ効果があります。

便秘解消:他の豆類と同様に、エンドウ豆も食物繊維を豊富に含んでおり、便の量を増やして排便を促し、腸内環境を健康に保つ効果があります。

東洋医学的側面

・寒熱:平(体を温めも冷やしもしない)
・昇降・収散・潤燥:潤(体を潤す性質)
・臓腑:胃・脾
・五味:甘(補い滋養する作用)
・毒性:なし

利尿作用があり、湿邪を尿とともに排出します。
胃の働きを調節し、気を高めます。

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

乾燥したエンドウ豆を吸水させて下茹でした際の重量変化率は220%です。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

関連するカテゴリ

おすすめ記事

関連する記事はこちら