緑茶 りょくちゃ

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緑茶には健康に良い成分が多く含まれ、中国では4000年以上前から生薬としても用いられています。

緑茶は、春から初夏にかけて新芽を摘み取って作られる一番茶が、旨味や香りがもっとも優れているといわれます。夏以降に摘み取られる茶葉には、緑茶の代表的な成分「カテキン」がより多く含まれます。

緑茶は栽培方法や摘採時期、製造工程などの違いによって、味や風味の異なるさまざまな種類のお茶が作られます。健康に良いだけでなく、自分の好みに合うお茶を選ぶのも楽しみといえるでしょう。

栄養素

緑茶は茶葉を発酵させずに作るため、ビタミン類やポリフェノールなどの栄養を豊富に含むのが特徴です。

生の茶葉にはβ-カロテン、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEのほか、ミネラルや食物繊維が豊富に含まれます。また、お茶の渋み成分には、高い抗酸化作用があるカテキンや精神を安定させるテアニンなどが含まれています。

緑茶に含まれる茶カテキンは、カテキン類の中でも特に抗酸化作用が高いエピガロカテキンガレートという種類のカテキンが多く含まれています。

また、緑茶にはカフェインが含まれるため、脂肪を燃焼したり、集中力を高めたりする効果もあります。これら多くの栄養素は水溶性で水に溶け出しやすいため、お茶として飲用するのは最適な方法といえます。

緑茶(煎茶)の主な栄養成分(可食部100gあたり お茶一杯 茶葉3~5g)(カッコ内は茶葉10gを90℃のお湯430mlで1分おいてから淹れた場合)

(-)は推定値0もしくは未測定

効能・効果

・抗酸化作用:緑茶に含まれるカテキンには高い抗酸化作用があり、老化防止や免疫力の向上に効果があります。
・生活習慣病の予防:カテキンには血管の老化を防ぐとともに、動脈硬化、心臓病、高血圧など生活習慣病を予防する働きがあります。
・抗菌・抗ウイルス作用:カテキンには抗菌作用、抗ウイルス作用があり、体の抵抗力を高め、風邪やインフルエンザ、感染症などを防ぎます。
・がんの抑制:カテキン、タンニン、ビタミンCなどが持つ抗酸化作用によって、がんを抑制する効果が期待されています。
・虫歯や口臭の予防:カテキンの抗菌作用、消毒作用により口腔内が抗菌され、歯垢を作る酵素の働きを抑制するため、虫歯や口臭を予防する効果があります。
・リラックス効果:緑茶に含まれるテアニンには神経の興奮を鎮め、気分をリラックスさせる効果があります。
・むくみの解消:緑茶に含まれるカフェインやカリウムには利尿作用があり、体のむくみを解消する働きがあります。

東洋医学的側面

  • 寒熱:寒(体の熱を冷ます)
  • 昇降・収散・潤燥:収(気を体の内に収める作用)、降(気を降ろす)
  • 臓腑:心・肺・腎
  • 五味:甘(補い滋養する作用)・苦(気を降ろす、固める作用)・渋
  • 毒性:なし

・体の熱やほてりを取り、気分を落ち着かせる効果があります。更年期症状の緩和にも効果があります。
・血液や体内の水分の循環を良くします。痰を切りやすくしたり、肌の潤いを保ったりする効果があります。
・呼吸器、循環器、消化器の働きを全般的に改善します。
・苦味と甘みの両方の味を持ち、筋肉や精神をリラックスさせます。下痢や軟便の改善にも効果があります。

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

お茶は湿気と匂いを吸収しやすく、光や熱にも弱いため、茶缶や茶筒にいれ、密閉できるポリ袋などに入れ、冷蔵庫で保管しましょう。

緑茶は鮮度が大切です。緑茶の有効成分は酸素と結合しやすいため時間が経つと酸化し効能も弱まりやすくなります。できるだけ新しいものをいただくようにしましょう。
急須と湯飲みをあらかじめ温めておき、茶さじ1杯分を一人分として茶葉を急須に入れます。お湯を注ぎ2分ほど蒸らしてから注ぐことで、茶葉の香りや味、栄養がしっかりお湯に溶け出します。
お湯は一度沸騰させたものを冷まして使いましょう。お湯の温度は上等な煎茶で60~70℃が目安です。急須のお茶は残さず使い切りましょう。

参考文献

  • 『世界・お茶の基本』(財)日本ホテル教育センター
  • 『おいしいお茶の教科書』大森正司・著

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