イシペディア > 食事学と医療の大辞典 > 食材の大事典 > 香辛料の栄養素分析 > カリウムとポリフェノールが豊富な「シナモン」

カリウムとポリフェノールが豊富な「シナモン」 しなもん

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

シナモンはクスノキ科の常緑樹の内樹皮を乾燥させた香辛料です。また、生薬として用いられることもあり桂皮と呼ばれています。通年の食材です。

 

分が多い食事を摂りがちなDR大友は朝のブラックコーヒーにカリウムとポリフェノールを少し足したいのでシナモンパウダーを振りかけることもあります。DR大友の二日酔いの時の救世主でもあります。

 

栄養素

シナモンのあの独特の香りの素である桂皮アルデヒドは血管内の蛋白受容体を活性化させる効果を持っています。

シナモンにはカリウムが豊富に含まれていて、そのカリウムは過剰なナトリウムを体外に排出し、むくみや高血圧の予防に効果があります。

プロアントシアニンが含まれておりインスリンの分泌を促し、血糖値が下がりやすいです。

シナモンの主な栄養成分(可食部100gあたり)

脂質・・・・・・・・3.5g
・ ナトリウム・・・・・23㎎
・ カリウム・・・・・・550㎎
・ 炭水化物・・・・・・80g
・ 蛋白質・・・・・・・3.6g
・ 鉄分・・・・・・・・7.1㎎
・ カルシウム・・・・・1200㎎
マグネシウム・・・・8.7㎎

効能・効果

高い抗酸化作用

特にセイロンシナモンはオノゲノールという抗酸化作用の強いポリフェノールを持っています。

糖尿病の予防

プロアントシアニンがインスリンの分泌を促す作用があります。

高血圧・むくみの予防

豊富に含まれているカリウムが過剰なナトリウムを体外に排出します。

血管保護

桂皮アルデヒドが血管内の蛋白受容体を活性化させます。

殺菌・抗菌作用

桂皮アルデヒドを持つシナモンは高い殺菌・抗菌効果があります。

東洋医学的側面

・ 寒熱:熱(体を温める)
・ 昇降・収散・潤散:昇(気や熱を上昇させる)
・ 臓腑:心、肝、脾、腎
・ 五味:辛(発散・気を巡らせる作用)・甘(補い滋養する作用)
・ 毒性:なし

冷えをとる
冷えによる傷みを緩和
循環改善

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

パウダー状のシナモンは湿気を避けて保存して下さい。

シナモンは常温で保管する事が出来ますが湿気に気をつけて下さい。

冷蔵庫で保存する場合は湿気を防ぐため密封容器に入れ、乾燥材などを入れて保存して下さい。シナモンパウダーは冷凍保存も可能です。

シナモンは過剰摂取に注意が必要です。1日の許容量は約0.6g~3gくらいです。

カレーやコーヒーに入れて楽しむのがおすすめです。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

この記事を書いた人

関連するカテゴリ

おすすめ記事

関連する記事はこちら