強い骨を作る「アワビ」 あわび

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アワビの呼び方は殻の口が大きく、二枚貝の片側だけの貝に見えることに由来すると言われます。

アワビは産地や種類によって旬に違いがあります。エゾアワビは冬が旬となり、一方、関東以南で獲れるクロアワビやメガイアワビなどは旬の時期は夏となります。

栄養素

アワビのカロリーは100gで73kcalのカロリー。

たんぱく質が12.7g、炭水化物が4g、脂質が0.3gとなっており、ビタミンではビタミンK、パントテン酸、ミネラルでは銅、ヨウ素、モリブデンが比較的多く含まれています。

アワビの栄養成分(可食部 100g あたり)

ビタミンK・・・ 1.9μg
パントテン酸 ・・・5μg
たんぱく質 ・・・22.3g
・・・0.36g
ヨウ素・・・180μg
モリブデン・・・13μg

効能・効果

ビタミンK:出血した時に血液を固めて止血する因子を活性化します。また、骨の健康維持にも不可欠で、骨にあるたんぱく質を活性化し、骨の形成を促します。長期的に不足すると骨粗鬆症等が起こりやすくなります。

パントテン酸:糖質、脂質、たんぱく質の代謝とエネルギー産生に不可欠な酵素を補助する役割をしています。これらのことから、皮ふや粘膜の健康維持を助ける働きをします。

銅:造血、重要な酵素反応、エネルギー代謝にも必要とされるミネラルです。

ヨウ素:人の体内では甲状腺に多く含まれており、主に甲状腺ホルモンの構成成分となり子どもの成長や三大栄養素の代謝に関与します。

モリブデン:肝臓や腎臓に多く存在し、体内での代謝や体の中に入った有害物質を分解する酵素の構成成分となります。鉄分の働きを高め、造血に関わる作用があります。

東洋医学的側面

・寒熱:平(体を温めも冷やしもしない)
・昇降・収散・潤燥:潤(体を潤す性質)
・臓腑:肝、腎
・五味:鹹(軟化させる作用)
・毒性:なし

身体を潤し微熱を収める、視力改善

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

身の方をたわしでこすって、ヒダのすきまのゴミをきれいにとります。これで下ごしらえは終わりです。生でも焼いても美味しく頂けますが、グラタン等の洋食、炒め物等の中華料理にも合う食材です。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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