① 肝臓がん リスクファクターは何?

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【Dr.大友とDr.菰池の対談動画はこちらをclick】

Dr.大友 (渋谷セントラルクリニック総院長)
肝細胞がんの食事療法についてたまちホームクリニック院長、Dr.菰池に教えて頂きたいと思います。

Dr.菰池 (たまちホームクリニック院長)
お願いします。

Dr.大友
肝臓がんのリスクファクターはどういう事が原因で起きるんですか。

Dr.菰池
肝臓がんの一番多いタイプは肝細胞がんといいますが、日本ではB型肝炎、C型肝炎そういったウイルス性の肝炎を原因にして起きる事が多いと言われています。その他では、喫煙とか、飲酒、他にはアフラトキシンとも言いますね

Dr.大友
アフラトキシン、カビですね。

Dr.菰池
カビの一種ですね。あるいは肥満、糖尿病、運動不足、そういったものがリスクと言われていますね。

Dr.大友
なるほど。それ以外の例えば肝疾患とかで肝臓の病気でなっていく肝炎以外にもそう言った病気ってありますか。肝臓がんになりやすいということは。

Dr.菰池
そうですね。慢性肝炎、あるいは肝硬変というのが発生しやすい病態です。他にちょっと特殊な病気ですけれども、外国だとウイルソン病だったり、日本だとPBCと言いますけど原発性単純性肝硬変、PSC(原発性硬化性胆管炎)ですね、慢性の胆管炎、そういったものが肝臓がんのリスクファクターと言われています。

Dr.大友
脂肪肝とかどうなんですか。結構多いと思うんですよね。

Dr.菰池
最近はテレビなんかでも報道されますけども、脂肪肝が原因で肝臓がんに発展してしまうというタイプが注目されていますね。

Dr.大友
脂肪肝ってのは色々タイプがあるものなんですか。

Dr.菰池
はい。アルコール性の脂肪肝、あるいは非アルコール性の脂肪肝があります。どちらも肝がん、肝細胞がんのリスクにはなりますけれども特に飲酒しない方、非アルコール性の脂肪肝が原因で肝臓がんになるという方が最近増えているということで世間の注目が高まっている病気の一つですね。

Dr.大友
なるほど。アルコール以外の脂肪肝も注目すべきと言う事ですね。

Dr.菰池
そうですね。

 

大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)

免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。

またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。

菰池信彦 たまちホームクリニック院長

日本内科学会認定医、日本消化器病学会認定消化器病専門医、日本消化管学会認定指導医、日本肝臓学会肝臓専門医、日本ヘリコバクターピロリ学会認定感染症認定医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本カプセル内視鏡学会認定医、日本医師会認定産業医

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