⑫ 胃がん 胃を切った後には骨がもろくなる?

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

【Dr.大友とDr.川村の対談動画はこちらをclick】

Dr.大友(渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター)
胃を切った後の症状の一つに貧血があるとお話がありましたけど、それ以外に気を付けるべき事って何か有りますか。合併症とか。

Dr.川村(川村病院副院長)
貧血にもなるんですが、同様にカルシウムの吸収障害も起きますので骨折しやすくなったりすることがあります。

Dr.大友
それは一般的によくいう骨粗鬆症ということですか

Dr.川村
そうですね。

Dr.大友
骨がもろくなるのはカルシウムが減ったりするからということですか。

Dr.川村
そうです。

Dr.大友
例えば骨粗鬆症だと脂溶性のビタミンDの働きも重要だと思うんですけども、胃を切った後ってビタミンDは吸収しにくくなるものなんですか。

Dr.川村
吸収しにくくなると思います。

Dr.大友
なるんですね。そうすると、カルシウム補充したり、ビタミンDを補充していくことは骨粗鬆症を対策する上では重要ですよね。

Dr.川村
はい。

Dr.大友
例えばカルシウムだとどんなものを勧めするんですか。

Dr.川村
鮭や干しシイタケだったり、そういったものを補充して頂くといいのかなと思います。

Dr.大友
ビタミンDだと日に浴びても摂れると思うんですけど、どうなんですか?胃がんだったり、胃を切った後の人が外に出て日光浴をするのはお勧めできますか。

Dr.川村
かなり浴びる必要は無いと思いますが、ビタミンDの補充という意味では多少日差しの下に行くことはいいことだと思います。

Dr.大友
ビタミンDの高い方が免疫力が上がるっていう報告もありますが、先生はどうお考えですか。

Dr.川村
かなり摂る必要は無いと思うんですけど、ビタミンDに限らず適切に摂って頂くことはいいことだと思います。

Dr.大友
ありがとうございます。

 

大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)

免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。

またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。

川村雅彦 川村病院副院長
日本外科学会 専門医、日本消化器外科学会 専門医指導医、日本消化器内視鏡学会専門医指導医、日本消化器病学会 専門医、消化器がん治療認定医、日本乳癌学会 認定医、日本医師会認定産業医

‘診断から治療、看取りまで’をモットーにどんな時も患者さんの心に寄り添える医師を心がけています。

この記事を書いた人

関連するカテゴリ

おすすめ記事

関連する記事はこちら