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⑨ 食道がんの予防のためにはGI値とGL値の低いフルーツ

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【Dr.大友とDr.川村の対談動画はこちらをclick】

Dr.大友(渋谷セントラルクリニック総院長)
食道がん、扁平上皮がんでアブラナ科のお野菜だったりβカロテンの入っているような緑黄色野菜がいいんじゃないかというお話を伺いました。
果物に関してはどうですか?飲み物の際にはGI値が高い、つまり血糖値の上がり易い飲み物はあまり良くないってお話でしたけれども。。。

Dr.川村(川村病院副院長)
そうですね。柑橘類、イチゴのようなベリー。そういったものがいいんじゃないかなと思います。

Dr.大友
それはGI値があまり高くなくて、且つベリー系に柑橘類ということはやはりビタミンCが多いからですか。

Dr.川村
GI値が高くなくて、抗酸化物質が豊富に含まれているからですね。

Dr.大友
逆におすすめじゃない果物。

Dr.川村
GI値の高いスイカパイナップルマンゴー

Dr.大友
もうすごく甘ったるいやつですね。

Dr.川村
そうですね。

Dr.大友
シロップ漬けの果物はどうですか。

Dr.川村
もちろん良くないですね。

Dr.大友
GI値が低い果物であってもシロップ漬けだめですよね。じゃシロップに漬けたとかもだめですね。乾燥したフルーツとかどうですか。

Dr.川村
乾燥したフルーツも同様に良くないと思います。

Dr.大友
GI値が高いから、楽しむ分にはいいけど予防にはならない。

Dr.川村
そうです。

Dr.大友
なるほど。それでは食道がんを予防するという観点からは、GI値とGL値の低いフルーツをお楽しみいただければと思います。

 

大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)

免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。

またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。

川村雅彦 川村病院副院長
日本外科学会 専門医、日本消化器外科学会 専門医指導医、日本消化器内視鏡学会専門医指導医、日本消化器病学会 専門医、消化器がん治療認定医、日本乳癌学会 認定医、日本医師会認定産業医

‘診断から治療、看取りまで’をモットーにどんな時も患者さんの心に寄り添える医師を心がけています。

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