⑤ 乳がん 肥満にならないライフスタイルがお勧め

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【Dr.大友とDr.川村の対談動画はこちらをclick】

Dr.大友(渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター) 
乳がんは戦後、特に1960年代からどんどん増えていてライフスタイルとの関係性があるんではないかという話がありました。でもライフスタイルと言っても様々ですよね。

Dr.川村(川村病院副院長)
そうですね。

Dr.大友
乳がんを増やすようなライフスタイルっていうものは具体的には何かありますか?ライフスタイルとして、こういうものは良くないよっていうのを教えてください。

Dr.川村
乳がんに一番なりやすい原因として上げられるのはやはり肥満。だからライフスタイルとしては食べ過ぎ。

Dr.大友
食べ過ぎ!

Dr.川村
それに運動のし無さ過ぎ。つまり肥満に繋がるようなライフスタイルは避けた方がいいと思います。

Dr.大友
体脂肪が増える、太る原因というのは様々だと思うんですが、一つは運動そのものがリスクを減らすって話もありますよね。

Dr.川村
そうですね。運動することによって筋肉(骨格筋)も鍛えられて、体重も落ちて肥満でなくなるということが乳がんのリスクを避けるということになると思います。

Dr.大友
なるほど。お食事ではどうですか?こんなものを食べてるとよろしくないとか。

Dr.川村
体重が増え過ぎないということが大事ですね。私は脂肪(油)が少ない方がいいと思います。

Dr.大友
脂肪にも体に良いとされる、例えばオリーブオイル、亜麻仁油みたいなものからあまり体には良くないとされるお肉の脂まで色々だと思うんですけど。どうですか?。

Dr.川村
色々な脂肪分があると思うんですけど極端に摂り過ぎなければいずれの脂肪分も問題ないかと思います。

Dr.大友
本当にお肉の油も大丈夫?

Dr.川村
もちろん赤身の方がいいとか色々あります。けれども本人の好みや嗜好もありますので、油は摂りすぎなければ大丈夫だと思います。
私は何より肥満に気をつけて頂くことが大事かなと思います。

Dr.大友
太らないようにするということが一つの指標だということですね。

Dr.川村
そうですね。

Dr.大友
それ以外に何かこういうものを食べた方がいいってことありますか?食物繊維とか大豆が良いとかって色々言われますよね。

Dr.川村
先ほどのホルモン剤の時もありましたように、野菜を中心としたそういうビタミンだとか食物繊維をしっかり摂るということが大事です。

Dr.大友
なるほど。野菜にはビタミンだったりとかそういうフィトケミカルだったり、食物繊維としての良さがあるってことですかね。

Dr.川村
そうですね。

Dr.大友
勉強になりました。

 

大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)

免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。

またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。

川村雅彦 川村病院副院長
日本外科学会 専門医、日本消化器外科学会 専門医指導医、日本消化器内視鏡学会専門医指導医、日本消化器病学会 専門医、消化器がん治療認定医、日本乳癌学会 認定医、日本医師会認定産業医

‘診断から治療、看取りまで’をモットーにどんな時も患者さんの心に寄り添える医師を心がけています。

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