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⑤ 前立腺がん 緑茶、コーヒーは前立腺がんのリスクを下げてくれる

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Dr.大友
渋谷セントラルクリニック エグゼクティブディレクター
前立腺がんになる方って、ある程度高齢の方が多いから一服する機会が働き盛りの僕たちと比べて多いと思うんですけど。

Dr.小池
JR東京総合病院 泌尿器科部長
そうですね。はい。

Dr.大友
どうなんですか。コーヒーとか紅茶とか緑茶とか色々選択肢があると思うんですけど前立腺がんを予防したりする効果ってあるんですか。

Dr.小池
緑茶に関しては一般的なカテキンですよね。

Dr.大友
カテキン。

Dr.小池
はい。カテキンと言うものは前立腺がん、特にその進行性の前立腺がんの予防効果があるという風なことは言われています。

Dr.大友
なるほど。

Dr.小池
コーヒーに関しても明らかな予防効果かどうかっていうのは分からないんですけどもカテキンと同じように、進行性の前立腺がんのリスクを減らすというような報告はあるようです。

Dr.大友
なるほど。例えば、緑茶からお伺いしたいと思います。カテキン、おそらく殺菌だったり抗酸化作用が効いているんだと思うんですけども。
進行性前立腺がんという普通の人に聞き慣れない言葉「前立腺がん」と「進行性前立腺がん」とどう違うんですか。

Dr.小池
進行性前立腺がんというものは発見されたときに、もう既に転移があったりとか、あるいは前立腺の外に顔をだしてるような局所的な治療だけではできないがんを指すことが多いと思いますね。

Dr.大友
なるほど。そうすると前立腺の中でせめてゆっくり育ってくれていたらいいのに、外に出てくる、ちょっとたちの悪い前立腺がんをもしかして緑茶は抑えてくれるかもしれない。

Dr.小池
かもしれないです。

Dr.大友
なるほど。なるほど。それはすごくいいことですよね。

Dr.小池
そうですね。

Dr.大友
どれくらい飲んだらいいんですか?

Dr.小池
どれぐらい。そうですね。一応報告のあるものでは1日5杯以上

Dr.大友
5杯。まあ、でも緑茶5杯はそんなに辛くないですね。

Dr.小池
そうですね。はい。

Dr.大友
コーヒーだったら、どうですか?

Dr.小池
コーヒーだと、そうですね・・・。

Dr.大友
5杯くらい?

Dr.小池
5杯くらいですかね。

Dr.大友
5杯。5杯くらい?

Dr.小池
5杯くらい。

Dr.大友
本当に5杯っていいますか。。。

Dr.小池
コーヒー5杯はね、先ほどお話した大豆を入れてソイラテにして飲めばいいんじゃないかなと思います。

Dr.大友
なるほど。もムカムカしないし。

Dr.小池
そうですね。

Dr.大友
そうじゃない人はバランスよく。

Dr.小池
バランスよく。はい。

Dr.大友
なるほど。なるほど。ってことですね。

Dr.小池
はい。

Dr.大友
わかりました。じゃあ合間には緑茶がよろしいのではなかろうか、と。

Dr.小池
そうですね。
前立腺がんの患者さんは大体60歳以上の方が多いので、そう考えると緑茶の方がみなさん、おなじみなのかなというところはありますね。

Dr.大友
なるほど。胃にもやさしいし。

Dr.小池
そうですね。

 

大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)

免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。

またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。

小池祐介 JR東京総合病院泌尿器科部長
日本泌尿器科学会専門医指導医、泌尿器腹腔鏡技術認定医、日本排尿機能学会認定医、がん治療認定医、日本臨床腎移植学会腎移植認定医

趣味は90年代洋楽ロック鑑賞となかなか上手くならないゴルフ

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