⑥ 食道がんにならないためには野菜を540g

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【Dr.大友とDr.川村の対談動画はこちらをclick】

Dr.大友 (渋谷セントラルクリニック総院長)
これからは食道がんを予防するライフスタイル、特にお食事とかについてお伺いしたいなと思います。
ズバリ食道がんを予防する上において大事なことは何ですか?

Dr.川村(川村病院副院長)
お酒と煙草は減らした方がいいと思います。その他でしたらあとは野菜、フルーツを多く摂られるといいと思います。

 

【Dr.大友とDr.川村の対談動画はこちらをclick】

Dr.大友
食道がんは野菜を沢山食べるといいってことですよね。ちょっとじゃだめなんでしょうか。

Dr.川村
お肉とかお魚とかもちろん色んなものをバランスよく摂られるのがいいと思います。

Dr.大友
食道がんは野菜を沢山食べていると食道がんになる確率が減るとかそんな嬉しい話とか無いんですか。

Dr.川村
野菜それから果物そういったものを毎日摂取している方は、食道がんになり易さ半分くらいまで下がると言う研究があります。

Dr.大友
どれくらい食べたら確率が半分になるんですか。

Dr.川村
大体一日そのお茶碗3杯分くらいですね。1日に540gとよく言われます。

Dr.大友
なるほど。

Dr.川村
それくらいお野菜を摂っているとなりにくくなると言われています。

Dr.大友
結構大きなボールを3つ。540g摂ったら減ると。

Dr.川村
そうですね。

Dr.大友
そういう希望のある話を聞くとすごく嬉しいんですね。
どうして嬉しいかと言うと、僕はお酒を少なからず飲んでしまう機会が多いので。お酒と煙草は食道がんのリスクを上げてしまうけど、お野菜を食べているとリスクが減るのは良い話です。
では、お酒とか煙草をやるけどお野菜を沢山食べたらどうなんですか。

Dr.川村
お酒、煙草されてる方はもちろんそれが止めれたら一番いいですけれどもね。
ただそうした習慣を続けながらも、なおかつお野菜や果物をしっかり摂っていると、1/3くらいまで食道がんのなり易さが減るという報告もあります。

Dr.大友
それ結構な数字ですね。

Dr.川村
ですから、皆様しっかりお野菜と果物は摂った方がいいと思います。

Dr.大友
もう一度確認ですが、お酒とか煙草をしている人達の食道がんのなり易さが1/3ってことですよね。

Dr.川村
そうです。

Dr.大友
とはいえ、やっぱり煙草とかお酒を止めた方がいいってことですね。

Dr.川村
もちろんそうです。

Dr.大友
結論としては食道がんの予防のためにはまず大前提として、お酒とアルコールの量と煙草を減らし、野菜を一日540g以上食べるということよろしいですか。

Dr.川村
はい。

 

大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)

免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。

またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。

川村雅彦 川村病院副院長
日本外科学会 専門医、日本消化器外科学会 専門医指導医、日本消化器内視鏡学会専門医指導医、日本消化器病学会 専門医、消化器がん治療認定医、日本乳癌学会 認定医、日本医師会認定産業医

‘診断から治療、看取りまで’をモットーにどんな時も患者さんの心に寄り添える医師を心がけています。

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